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ACT8.コンベンション論(2)
前回、続くと言ったので続きを書きます。
前回は、テーマ性を持つコンベンションを取り上げて、私の思いを書いていきました。もし、読んでいない方は、そちらを先に読んでください。
今回書く内容は、フリーコンベンションを開催しているサークル・団体に喧嘩をふっかけるような内容になってしまう可能性があります。細心の、注意を払っていくつもりですが・・。まあ、出来上がったものを見て苦情・批判があるならください。
今回、テーマとして取り上げるのは「慣れ」です。今年から、NIGHTSの会員としても活動している私は、少しですがコンベンションを裏から見る機会を得ています。私は、さんざんコンベンションでのマナーを訴えてきましたが、今回はもっと大雑把に全体の雰囲気について書きたいのです。
コンベンションについて必要なのは、「一種の緊張感」なのではないでしょうか??コンベンションに何度も来ていれば、友達もできるのは当然でしょう。コンベンションというのは、1つの人との出会い・交流の場なのですから。しかし、それがコンベンション全体の雰囲気を悪くしているのは、コンベンション初心者にしか見えないところで出てきています。
これは、スタッフのせいとかお客のせいとか限定せず、コンベンションに関わる全体の連帯責任です。
アット・ホームな感じを出して、妙になれなれしいスタッフも気味が悪いものです。かといって、スタッフが冷たかったり、そっけないのも考えものです。スタッフは爽やかな人ばかりではないので、外見の印象で判断されてしまうことがあるかもしれません。コンベンションスタッフというのは、お客にとって圧迫感のあるものであってはいけません。ある程度の距離をお客をとって置くことが必要だと考えます。いろんな人がいます、フレンドリーに話しかけることが正解とは限らないのです。お客も、なれなれしくスタッフに話しけるのは、スタッフもその人に対して良い印象を持たないことを覚えておいてください。ここで勘違いして欲しくないのは、スタッフに話しかけるなと言っているのではありません。いくら友達がスタッフをやっていても、他のお客から見れば、何か「悪い慣れ」のように見えるのです。初心者には入りにくい環境には変わりないのです。ここでも、ある程度の距離は必要なのです。
スタッフとお客の間の距離を無くす。このことは、ある意味怖いことです。現実問題で例をあげるのなら、スタッフ顔(ズラ)するお客がいることです。それが、他のお客にプラスの影響を与えるのなら、まだ救いがあります。しかし、現実はマイナスの印象を与える例が多いのです。スタッフ顔のお客がいるおかげで、サークルのスタッフが、サークル・団体全体のマイナスです。無理に仕切ろうとする思いから、この存在は生まれているのでしょう。「はっきり言って、迷惑です。頼んでいませんから」って感じです。スタッフも、こんな存在を生まないように、しっかりとコンベンションを仕切るようにしなければなりません。
コンベンションで、自分のコンベンションに対する思いを語るのは自由です。しかし、それを個人がコンベンションで押し通そうとするのは間違いです。「ここのコンベンションでは〜〜が常識だ」みたいなことを、勝手に語っている姿を見たことがあります。その人は、スタッフではありません。初心者は、コンベンションに慣れてるお客を倦厭しながらも、心のどこかでは頼りにしています。個人が身勝手な思いを語ることで、スタッフの知らないところでコンベンションの雰囲気が崩壊していくような気がします。
「ここのコンベンションでは〜です」みたいな、コンベンションのテーマのようなものを、開会式などで語るのも1つの手かもしれません。人数に余裕のあるサークルや団体は、スタッフを卓に一人配属するのも1つです。テーマ性のないコンベンションは、決してフリーコンベンションとはイコールではないのです。
どこのコンベンションに行って来ている人が同じで、変な安心感が生まれてきている中、運営側はちゃんと対お客用の態度を明確にしておくことが、これからの必須条件でしょう。
コンベンションは1つの社会。人と人が交流する上で、絶対条件となるもの・・それは?
この質問を読んだ人が、浮かんできた答えが、今現在の問題点・考えなくては点です。
2000年2月3日
文責:しんやすなおき(愛知T.RPG界のプリンス)
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