しんやすなおきのOriginal Beams.com 〜第二章〜
しんやすなおきの『魂』のコラム




第一幕 どこまでフォローすればいいのか?

 タイトルを変えて、新しく復活しました。

 いつまで続くかわかりませんが、これからしばらくの間、おつきあいください。

 

 さて、今回のテーマ
「どこまでフォローすればいいのか?」ですが、何のことがわからない人の方が多いでしょう。

 まずは、テーマに入る前に前提として。

 名古屋では、フリーコンベンションという形式のコンベンションが多く開催されている。フリーコンベンションは、当日会場に集まったお客さんの中から、GM希望を募り、プレイヤーが希望のGM卓で一日(半日かな?)T.RPGを楽しむというもの。主催者サークル側から、GMを出す場合もある。ぶっちゃけた話をしてしまえば、この主催者サークル側のGMというのは、オリジナルシステムでGMを希望している場合、一番の敵(?)になる場合がある。だって、わけのわからないオリシスより
(わけのわからないシステムは、G−S.T.F.では作ってないけどね・・)、サークルのスタッフがやったGMの方が、楽しめる保障がある。というのが、一般的なプレイヤーの考えだろう。

 話を戻して。というわけで、フリーコンベンションでは、事前のHPなどでの参加予告でもない限り、当日のGM及び、システムをわからないものである。事前にGM登録をして、当日GMは一切募集しないというサークルもある。このシステムの場合、やりたいシステムがもしなかった場合、お客さんが会場に足を運ばないという可能性は否定できない。

 フリーコンベンションで多く人が集まるのは、
@新作システムの卓A女性のGMの卓Bコンベンションで名前が売れているGMの卓の3つである。Bの場合は、良くも悪くも固定客がついてしまっているので、新参者・一見さんは入りにくい。というか、入らない方がいい。コンベ慣れしているため、プレイヤーの扱いはうまいが、固定客との身内ネタで盛り上がりついていけないかもしれないからだ。Aの卓は、システムの内容はまったく関係ない。女性とプレイしたいというだけのプレイヤーがいる。できれば、こんな不純なプレイヤーとは一緒にプレイしたくない。男には、どんなに隠してもスケベ心というものがある。まあ、男の本能としては仕方ないのかもしれないけど・・(苦笑)。@は、新作のシステムのため、GMのマスタリングも手探りの場合がある。そのため、時間が足りなくなり満足なプレイが望めないかもしれない。

 このような、フリーコンベンションで人気がある卓は、GMが提示した希望プレイヤー人数を超える場合が多々ある。

 この場合、どうするかといえば、抽選である。一番ベーシックな抽選方法が、ジャンケンである。あとは、アミダクジとかがある。この抽選にもれたプレイヤーは、どうするのか? 第二希望の卓も、抽選をしている最中にうまってしまっているはずである。抽選に参加していると、第二・第三希望の卓に入れない場合がある。GMが良心的な人で、特別に卓に入れてくれる場合もあるが、プレイヤーがパンクしているプレイは、GMとしてもやりにくいことに変わりはない。

 だったら、そのお客さんはどうすればいいのか? あいている卓に我慢して入ればいいのか?

 でも、
「抽選もれたし、他にできる(やりたい)システムはないし。帰ります」

 こう言われた主催者側は、どうすればいいのか? 「そうですか」と言って、そのお客さんを帰せばいいのか? それでは、あまりに後味が悪い。
抽選に参加した段階で、卓に入れる可能性と同時に、卓からもれる可能性が生れているのを認識しておくべきである。

 会場内を駆けずり回り、なんとか受け入れてくれる卓をスタッフが探して卓に入ってもらうという徒労をしなくてはならない。抽選もれで卓に入れなかったら、あいている卓に入るというのは、フリーコンベンションでの暗黙の了解ではないのか? 
打開策として、卓のプレイヤー人数がオーバーした場合の抽選方法の明記。その後の対応を事前に開会式で告知しておくと良い。

 初心者に先に卓を選ばせるというサークルもあるが、初心者以外にこの方法は、やってもあまり意味がない。

 以上の問題は、開会式にちゃんと間に合ったお客さんの話。

 
遅刻して会場入りして、「やりたいシステムがない。やっぱ帰る」といわれた主催者側は、無理にでも卓に入れた方がいいのだろうか? ここまでお客さんのフォローをしなくてはいけないのだろうか? もっと最悪の例として、遅刻してきて「この卓に入りたい。この卓でプレイできないから帰る」というお客さんである。遅刻した時点で、おそらくほとんどの卓はプレイヤーの募集を締め切り、プレイヤーも規定人数に達してるはずである。

 
ぶっちゃけた話、事情があったとはいえ、遅刻しといて「この卓がいい」と我侭ごねている奴まで相手にしなくてはいけないのか? さらに、「入れないなら帰る」という身勝手な奴までフォローしなくてはいけないのか?

 コンベンション会場という和の中。一人のわがままで、スタッフを困らせるのはやめて欲しい。

 
帰りたいなら帰ればいい。しかし、卓に入れなかったのはスタッフの手際の悪さではない。わがままをごねた、自分自身の責任のはずである。

 フリーコンベンションでの卓選びでは、希望の他に、
我慢と妥協と2つを持ち合わせておくと円滑に卓が選べるかもしれない。

 
ガキじゃないんだからさ、もっと大人になろうよ。



 2001年11月12日 しんやすなおき